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こんにちは！

札幌老人ホーム介護施設紹介センターどさんこケア村木です。

先週は安田さんのお引越しがありました。

お引越しのプレゼント、何が良いかなぁと聞き込みをしていくと

安田さんをご担当されていたケアマネージャーの青木さんから、

『そういえば安田さんパンが大好きでいつも近所のプリンスホテルのパンを買ってたよ。

特に丸くて大きくて真ん中に穴が開いてて少し甘いミルクパンが好きだったみたいで

私にもおすそ分けしてくれてたの。でもそのパン屋がなくなっちゃったみたいで

それからはパンを食べているのあんまり見なくなったかなぁ』

パン好きの私にとっては、なんとも切ない話で

なんとかその安田さんが大好きだったパンにもう一度出会えないだろうかと

早速プリンスホテルに行ってきました。

パンを売っていたコーナーに行くと、

たしかにお店が変わっている。。あぁやっぱりないか、と思ったその時

コーナーの端っこに数種類パンが陳列されているのを発見。

すぐさまお店の人に、これらのパンはプリンスホテルさんで作られているものか聞いてみました。

どうやらカフェスペースは別のコーヒーチェーン店が運営していて

パンは今でもプリンスホテルが提供しているそう。

だけど青木さんに教えていただいたミルクパンが見つからない。。

お店の人に事情を説明して

安田さんにその思い出のパンをプレゼントしたいことを伝えると

パン製造している現場に連絡をとってみる！とすぐ電話を掛けてくれました！（ありがとうございます！）

パン製造している現場でも人の入れ替わりがあったようで

ほとんどの方がそのミルクパンのことを知らなかったのですが

唯一1人だけそのパンを作っていた当時の方がいらっしゃって

安田さんのために今回特別に作っていただけることになりました！

なんというミラクルでしょう！

はやく安田さんの喜んでいる顔が見たい！！！！！！！！

お引越しの当日、はやる気持ちを抑えて安田さんに会いに行くと

そこには随分と落ち込んでいる安田さんが。。

『辛くてねぇ、、辛いのよ、、』

大好きだったご主人とずっと住み続けた家からのお引越しで

とても悲しそうなお顔をされていて

話しかけても心が空っぽのようでした。

少し気分を変えてお昼ごはん一緒に行きませんか？と

お誘いして最初は気乗りがしないとお断りされていましたが

娘さんも協力してくださって

お外にお連れすることが出来ました。

移動中も悲しいお顔をされていましたが

だんだん前に住んでいた家の近くまでくると元気になってきた安田さん。

『実は安田さんにお引越しのお祝いで特別なお昼ご飯を用意しているんです』

とお伝えしてプリンスホテルまでご案内しました。

最初はそわそわしていらっしゃいましたが

いざミルクパンがサッと出されると

パッと顔が輝いて、さっきまでの悲しい顔が嘘のよう！

これが思い出のミルクパン。

ふわっふわで優しい甘さで何個でもいけちゃいそうでした。

娘さんと笑顔で、

美味しいねぇ、本当においしいねぇ。と何度も何度も言って食べてくれて

私ももうもう感無量です。

安田さん、安田さんのくしゃっと笑う笑顔が大好きです。

お引越ししたばかりで戸惑うことも、落ち込むこともあるかもしれません。ゆっくりでいいです！少しずつ慣れて、また大好きなお散歩してくださいね。

道端でおいしいパン屋さんを見つけたら私にも教えてくださいね！